VPN構築は会社規模で検討！リモートワークにも活かせるVPNの選び方

企業が導入できるVPNの種類

会社規模で導入できるVPNは、インターネットVPN、IP-VPN、クラウド型VPNサービスの3種類です。

インターネットVPN

誰でも使えるインターネット上で、仮想的に通信トンネルを作るのが特徴です。使うのは一般的なインターネットですので、費用を抑えて構築できるというメリットがあります。

また、トンネリングや暗号化、カプセル化などを組み合わせて閉じた環境を構築できるため、セキュリティの高い通信ができます。

IP-VPN

通信事業者が提供する閉鎖網を利用して構築するVPNのことです。インターネットVPNより費用は高くなりますが、共用のインターネットを利用しない分、セキュリティレベルがより高いといえるでしょう。速度や安定性も優れているのが特徴です。

クラウド型VPNサービス

インターネットVPNの一種であり、クラウド上に暗号化やカプセル化を行うシステムを構築する点に特徴があります。クラウド上に設置するため、会社側がVPNを管理する必要がありません。費用も抑えられ、手軽に導入できる方法です。

法人向けVPNの選び方のポイント

VPNには様々な種類があります。VPN構築を検討されている会社の担当者の方は、何を選べばよいのかと迷ってしまうかもしれません。

こちらでは、法人向けのVPNを選ぶときのポイントについてご紹介いたします。

法人向けプランがあるかどうか

VPNサービスを提供している事業者は多いですが、個人向けのプランしか提供していない事業者もいます。まずは、法人向けプランがあるかどうかを確認しましょう。確認が必要な理由は、個人向けと法人向けでは導入する方法が異なるためです。

個人向けのVPNは、端末にアプリをインストールしてVPNサーバーに接続する仕組みが一般的です。一方、法人向けのVPNは、専用のルーターを設置する必要があります。

ただし、クラウド型VPNサービスであれば、法人向けであっても、専用ルーターの設置は必要ありません。

速度

会社の業務をスムーズに進めていくために、通信速度が速いプロバイダかどうかは見るべきポイントといえます。VPNは専用のサーバーに接続しますので、通信速度が安定しないことがあります。できるだけ通信速度を一定に保つことが可能なVPNプロバイダを選ぶことが大切です。

価格

VPNは長期間使い続けるものですので、価格に見合うだけのパフォーマンスやサービスが受けられるのかどうかは見ておきたいポイントです。

また、オプションサービスの金額も重要です。予想よりも高くなったということがないように、導入費用やオプションサービスの費用などは確認しておきましょう。

信頼性

会社でVPNを導入するにあたって、VPNの信頼性を確認しておくことは非常に大切です。運営歴や知名度の高さ、口コミでの評価などもチェックして、信頼に値するかどうかを確認しましょう。

セキュリティ

VPN構築は、セキュリティ強化が主な目的となります。VPNサーバーやルーターを狙ったサイバー攻撃は日々行われているのが実情であり、中には脆弱性が発覚することもあります。

サイバー攻撃に対応するためには、脆弱性を修正したアップデートの適用が必要です。VPNを選ぶ際は、適切な保守・管理をしているプロバイダを選択することをおすすめします。

カスタマーサポートの充実

VPNを導入したからといって、トラブルとは無縁というわけではありません。導入後もトラブルの可能性はありますので、カスタマーサポートが充実しているかどうかもチェックするべきポイントです。

「日本語に対応しているか」「トラブル発生時にいつでも対応してくれるか」などを確認しておきましょう。口コミなどでの評価や、メールやチャットの返信が早いかどうかも、確認しておくと安心です。