VPN構築で会社のセキュリティ向上を！導入時の注意点

VPNを導入するときの注意点

VPN導入時の問題点としてよく挙げられるのが、通信速度が遅くなることです。

VPNの導入により複雑に暗号化されたことで、サーバーに大きな負担がかかり、通信速度が遅くなることがあります。また、契約した回線を同時に多くの人が利用した場合、同じページを大勢が同時に見るタイミングがある場合も、通信速度が遅くなることがあります。

バッテリー消費が早くなることも注意点の一つです。例えば、社外からフリーWi-Fiを使って社内のVPNに接続する場合、情報を抜き取られないためにVPN接続では複雑な暗号化が繰り返されます。

その結果、バッテリーが大量に消費されてしまうのです。社外からアクセスする予定がある場合は、十分に充電しておかなければなりません。

VPNを導入しても発生するセキュリティリスクとは？

会社でVPNを導入したら、100％安全になると思いがちですが、実はそうではありません。導入するVPNの種類によりますが、ユーザー側の認識不足によって、セキュリティ対策が損なわれてしまうことがあります。

例えば、会社のホームページは誰でも見ることができるものです。ホームページのセキュリティ対策をしないまま放置すると、そこからVPNネットワークに侵入される可能性も否定できません。

また、VPNにログインするための情報が流出してしまえば、会社の大切な情報が外部に漏れる可能性があります。

実際に2018年、複数のオンラインゲームをリリースする日本企業の子会社において、VPNを経由したサーバーへの不正アクセスが確認されました。不正アクセスの原因は、ビジネスチャットツールのログからVPNのログイン情報が収集されたことと報告されています。

さらに、インターネットVPNを導入する場合、インターネットで通信が行われるため、サイバー攻撃を受けて情報が漏れることもあり得ます。

VPN自体は安全性が高いネットワークですが、情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクがどこに潜んでいるかわかりません。そのため、ユーザーが危機意識を高めておくことが重要となります。

トラブルに強い環境とは？

先ほども説明したとおり、VPN自体は安全性が高いですが、トラブルが起こらないわけではありません。インターネットVPNやクローズドVPNなど様々な種類がありますが、どのVPNでも通信不良などのトラブルは発生するものです。

その都度、会社のスタッフが復旧に当たれればよいですが、それだけの知識や技術を持ったスタッフがいないケースも少なくありません。コストはかかりますが、通信事業者が提供するサポートプランを契約しておくと、すぐに対応してもらえるうえ、社員が無駄に時間を浪費することもなくなります。

現在、データ通信環境の整備は会社に必要不可欠なインフラです。データ通信に関するトラブルは、できるだけ速やかに取り除かないと業務に支障が出てしまうことが考えられます。そのため、あらかじめトラブルに強い環境を作っておくことが大切です。

中小企業を対象にサービスを提供している九蓮ネットワークスでは、VPN構築のご相談を承ります。セキュリティ対策の他、社内ネットワークに関するご相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。