【富山・社内ネットワーク構築会社】ネットワーク構築の料金体系とコストの算出方法

ネットワーク構築費用を構成する要素

ネットワーク構築費用は、いくつかの要素によって決定されます。大きく分けると機器費用、工事費用、保守費用、その他費用に分類されます。

それぞれの内訳について、詳しく見ていきましょう。

機器費用

ネットワーク構築に必要な機器の費用です。ルーター、スイッチ、LANケーブル、無線LANアクセスポイントなど、さまざまな機器が必要になります。

機器の選定は、ネットワークの規模や用途、必要な機能に応じて行います。

例えば、オフィスに無線LAN環境を構築する場合、無線LANアクセスポイントが必要になり、これが機器費用の一部となります。

高性能な機器ほど費用は高くなりますが、安定したネットワーク環境を構築するためには、適切な機器を選ぶことが重要です。

工事費用

ネットワーク機器の設置やLANケーブルの配線など、工事にかかる費用です。オフィスの規模や配線の複雑さによって費用は変動します。

例えば、LANケーブルを壁の中や天井裏に通す必要がある場合、費用は高くなる傾向があります。

また、無線LAN環境を構築する場合でも、アクセスポイントの設置工事が必要になる場合があります。

保守費用

ネットワーク構築後の運用・保守にかかる費用です。機器の故障やトラブル対応、セキュリティ対策などが含まれます。保守費用は、契約内容によって異なります。

安定したネットワーク環境を維持するためには、適切な保守契約を結ぶことが重要です。

規模による費用の変動

オフィス規模によって、ネットワーク構築費用は大きく変動します。小規模オフィスでは、比較的シンプルな構成で済むため費用を抑えることができます。一方、中規模・大規模オフィスでは、多くの機器や複雑な設定が必要となり、それに伴い費用も増加します。ここでは、それぞれの規模における費用の変動について解説します。

小規模オフィス（10拠点以下）

小規模オフィスでは、ルーター、スイッチ、無線LANアクセスポイントなどの基本的な機器でネットワークを構築できます。そのため、費用は数十万円～数百万円程度に抑えることができます。

中規模オフィス（10～50拠点）

中規模オフィスでは、小規模オフィスよりも多くの機器が必要になります。例えば、複数のスイッチや無線LANアクセスポイント、セキュリティ対策のためのファイアウォールなどです。また、インターネット回線も、より高速で安定したものが求められます。そのため、費用は数百万円～1,000万円程度になるでしょう。

大規模オフィス（50拠点以上）

大規模オフィスでは、さらに多くの機器と高度な設定が必要になります。例えば、複数拠点間の接続のためのVPN装置や、大量のアクセスを処理するための高性能ルーターなどです。費用は、1,000万円以上になります。

目的別費用

ネットワーク構築の費用は、その目的によっても大きく変動します。ここでは、代表的な目的別に費用を見ていきましょう。

まず社内LAN構築費用は、主に接続する端末数や必要な機器、配線工事の規模によって左右されます。小規模オフィスであれば比較的安価に構築できますが、大規模オフィスでは配線や機器が増えるため、費用も高額になります。

次にVPN構築費用は、使用するVPNの種類や接続拠点数、セキュリティレベルによって異なります。インターネットVPNは比較的安価ですが、セキュリティレベルを高めるためには追加費用が必要となる場合もあります。IP-VPNは高額ですが、より高いセキュリティと安定性を提供します。

このように、ネットワーク構築の費用は目的によって大きく異なります。自社のニーズに合った最適なネットワーク構築を行うためには、事前に費用をしっかりと把握することが重要です。

要件定義

ネットワーク構築を成功させるためには、まず要件定義を綿密に行うことが重要です。必要な機能、規模、性能を明確にすることで、最適なネットワークシステムを構築できます。

要件定義では、以下の項目を具体的に決定します。

必要な機能

• 社内ネットワーク、インターネット接続、VPN接続など、どのような機能が必要か？
• ファイル共有、プリンタ共有、データベースアクセスなど、どのようなサービスを利用するか？
• セキュリティ対策として、ファイアウォール、ウィルス対策ソフトなど、どのような機能が必要か？

規模

• 接続する端末数（パソコン、スマートフォン、タブレットなど）
• データ量
• アクセス頻度

性能

• 通信速度
• セキュリティレベル
• システムの安定性

これらの項目を明確にすることで、過不足のないネットワークシステムを構築し、コストの最適化を図ることができます。

見積もり取得

見積もり依頼の際には、要件定義で明確にした内容を業者に伝えましょう。ネットワークの規模や必要な機能、セキュリティ対策など、具体的な要件を伝えることで、より正確な見積もりが可能です。

また、単に価格だけでなく、アフターサポート体制や技術力なども考慮して業者を選定することが重要です。

以下に、見積もり依頼時に確認すべき項目をご紹介します。

• ネットワーク機器費用：ルーター、スイッチ、ファイアウォールなど、ネットワーク機器の購入費用
• 工事費用：ネットワークケーブルの敷設や機器の設置にかかる費用
• 設定費用：ネットワーク機器の設定やセキュリティ設定にかかる費用
• ライセンス費用：ソフトウェアのライセンス費用
• 保守費用：ネットワークの運用保守にかかる費用
• アフターサポート：障害発生時の対応や技術的なサポートの内容

費用対効果の評価

費用対効果の評価とは、ネットワーク構築に投資した費用に対して、期待通りの効果が得られるかを検証するプロセスです。

まず、ネットワーク構築によって得られる効果を明確に定義します。業務効率の向上、通信コストの削減、セキュリティ強化など、金額換算できる場合は金額に換算し、費用と比較します。

例えば、通信コストの削減効果が年間100万円、セキュリティ強化によるリスク軽減効果が年間50万円と見積もれる場合、合計150万円の効果が見込めます。ネットワーク構築費用が100万円であれば費用対効果は1.5となり、投資に見合う効果が期待できると判断できます。

費用対効果の評価は数値だけで判断するのではなく、企業の戦略や事業目標との整合性も考慮することが重要です。

具体的な構築の例

本社と営業所にそれぞれルーターを設置し、VPNを設定、安全な通信経路を確保

効果

営業所のパソコンから本社のファイルサーバーにアクセスしたり、アプリケーションを利用したり、安全にできるようになる